LIGHT AND DISHES no.7 レポート 紙という媒介

LIGHT & DISHES no.7
2016/06/18

ファインペーパーを取り扱う、紙の商社 (株)竹尾の竹尾有一さんに来ていただいた回。
参加された方々は、みなさんアートやグラフィック、アートディレクション、編集など” 紙 “に関わる方々が多く。有一さんの人柄の良さがとても
活きた回となりました。

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私が、前職からお世話になっている竹尾さん。たにたや開店時からもよく来店してくれてお世話になっている、副社長の竹尾有一さん(以下、有一さん)がゲストの今回。
告知してから、あっという間に席が埋まりました。それは、もちろん”竹尾”というブランド力のせいもあるとは思いますが、有一さんに興味を持って、会いたいと
思ってもらったからだと。
当日は、和やかで、フレンドリーな時間になりました。

紙7
竹尾発行の情報誌” PAPER’S “や紙の見本帖、ほか話題のルイ・ヴィトン展のDMなど、(株)竹尾が関わっている紙情報一式が参加のみなさんに
配られました。

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有一さんが、この日はたくさん、紙にまつわるもの、竹尾さんのこれまで関わった本、資料、TAKEO PAPER SHOW の軌跡のものなど持参され、なかなか一同には見れないも貴重なものを前に、みなさんも一瞬にして釘付け。紙好きにはたまらないものばかりではないでしょうか。

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有一さんも、最初緊張気味で持参された資料のことを説明したりしてましたが、もうみなさんがすでによく知っている竹尾のこと。飲みながら、食べながらと
あっという間に、有一さんもリラックスしてきました。

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子供の頃、週末にお父様が自宅に仕事関係の方々を招いてくることが多く、”竹尾”という自身の苗字が会社名であることにいろんな思いがあったとのこと。
継いでほしい、継ぐものだ、という期待があっただろうものの、本人はそれに対して反する気持ちもあってか大学を卒業した後は、自分の行きたい道をとテレビメディアの世界に就職。そこで、たまたま手がけた番組にクリエーターを紹介するものがあり、そこから”竹尾”という名前に対して今度はリスペクトや賞賛する声が、有一さんに届きます。
幼い頃から抱いていた、少し斜に構え気味な思いから、映像を扱って初めて紙の手触り感の良さに気付くなど素直にポジティブな気持ちに変わっていきます。そして、29歳で(株)竹尾に入社。

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有一さんに 、いつものお決まりの質問を。「有一さんにとって紙って ? 」 
照れ臭そうに、最初はユーモアまじえて”アモーレ ! 愛ですよ! “と。で、少し考えて”でも、仕事かな・・”と。これに関しては、この会の翌日の朝、メッセージが届きます。”今では-皮膚-のようなものです “。真摯にじっくりと考えてらしたのですね。そういうところがまた有一さんの魅力です。
基本的には、自身の会社の生業のものなので、仕事の対象としてのもの。紙を選ぶときの基準のひとつに”触感”があります。直に手で触ってみて感じる感覚。この日も、アートディレクション、グラフィックを仕事にしている方々は夢中になってひとつひとつ手にとってじっくりと見てらっしゃいます。
紙に文字が載って初めて”紙”が生きていくように、文字の書体と紙の材質の相性、そこに皮膚感覚というのがあるのではないでしょうか。
広く大きな意味で、紙は皮膚のようなものと言う有一さんの言葉に、強い思いとともに愛が感じられました。

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初対面の人たちが、どんどん有一さんホスピタリティによって、打ち解けていきます。

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自然にみなさん同士が、繋がっていきます。

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同業だったり、異業種だったり、集まった人たちは様々。紙というひとつの媒介によってハードルが無くなり、リンクしていく様子は見ていても、嬉しい瞬間です。
予測してなかった、状況が気持ち良く時間と一緒に流れていきます。

紙

この日来ていただいた方の中に、” 疾駆 ” の編集・発行をされている菊竹 寛さんがいらっしゃいました。
何冊か、持参された疾駆。私は、初めて知る本でしたが。毎号、製本も違い特集も興味深く、この紙も竹尾さんが協力しているそうで、すごく興味を持ってしまいました。毎回巻頭に書かれている文章に惹かれ共感 !

「日々の暮らしから、私たちが生きる今の時代について、いつもより少しだけ深く考えをめぐらしてみる。
– 中略 –
日々の暮らしに潜む奥深い魅力を明らかにしてみること。疾駆は私たちの時代の豊かさの意味を、きちんと考える場を作りたいという想いから刊行されます」

このLIGHT AND DISHES も、生活の中にある、”衣食住”、それぞれの世界で活躍している人たちに来てもらい、その魅力を深く語り合い、8席の空間で共有し繋がっていってもらっています。リアルにアクティブな場として、これからもこの会を続けていく素敵なモチベーションをいただいたような気がします。
疾駆は、竹尾さんの扱う紙を使って発行されています。菊竹さんのご好意で、何冊か寄贈していただきました ! たにたやに来店の際は、ぜひ手にとって
見ていただきたいです。なんとも贅沢・・! こうして、私自身もこれまで知りえなかった世界とつながっていくことがうれしくてたまりません。

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有一さんが言います。「紙屋さんは良い仕事ですね、色んな人と仲良くなれますから!」と。シンプルな本音が聞けてうれしい限りです。
今回も、本当にみなさんのおかげと、みなさんのために、とても貴重で素晴らしい回となりました。有一さん、みなさん、ありがとうございました。

店主 : 谷田 宏江

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