LIGHT AND DISHES no.9 レポート 数奇屋建築みたいに

LIGHT & DISHES no.9
2016/07/16

佐野文彦さんの回は、終始ふつうの飲み会のような和やかさでした。それでも、人柄が出るこの会。佐野さんのおおらかな雰囲気が
自然とみんなを引き込んでいくのが見ていて、楽しかったです。

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集まった人たちは、照明、建築、海外、など今回は”デザイン”をキーに共通することがある方々。
たにたやには、建築家、建築関連の人たちがよく来店するのですが、みな個性は様々。
今回の佐野さんは、特に一風変わった雰囲気がある人。感じるのは軽やかに自由な人だという印象です。

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専門を仕事にしていると、そう簡単に視野がすぐに広がらないこともあるものです。
その専門のことに、自分らしさを加えて、自分だけのものを表現していくには、様々な分野や人に関心を持っていく好奇心が必要なのだと思います。
佐野さんは、思っていた以上に、建築以外の分野、特にアートのことにはかなり深い知識と興味があるのを感じました。

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自分もそうなのですが、全く関係なく繋がらないと思っている点と点が、なにかをきっかけに繋がって思わぬ方向に流れ出すことがよくあります。
知っているということだけには、意味はなく、次にアクションすることで、人も情報も活きて行くことを知るのです。好奇心はたまらなく加速して働くから、また、自分の欲することに積極的になるしかありません。

佐野さんが、数奇屋大工として修行を5年積んだという京都、中村外二工務店。数奇屋大工の棟梁、中村外二さんをある現場で出待ちをし、弟子入りを申し出たところとからこの世界ヘのスタートとのこと。寮に住み込んでの仕事の毎日は想像するに、大変なことだったと思います。しかし、佐野さんからはそんな苦労とか大変さというのが、伝わってきません。代わりに培ってきたもの、情報、知識などが夢中になる子供のように溢れてきます。

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佐野さんにとって建築って ? と聞いてみるも、そんなに一言では返ってきませんでした。この人にとって、会う人、見るもの、感じることも含めて、仕事である建築、そして作品に表現されるとしたら、それが全てなのかもしれません。
そして、「死ぬときに、生きてきていて良かったと思える人生だと思えれば」と。

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数奇屋建築は、丁寧に手入れしながら付き合っていくと、美しくなっていく。といいいます。
出会う空気や環境、厳しい季節を乗り越えて、時を重ねていくごとに人間も生き様が美しくなっていくのだと思うと数奇屋建築のあり方と同じだなと思うのです。
佐野さんのこれからの生き様も、きっと修行し身につけてきた数奇屋大工の技術とともに磨かれていくのでしょう。
文化庁文化交流使を任命され、他分野の著名な方々と一線にならび注目を浴びました。それは、数奇屋大工として日本の伝統技術を現代の文化と同時代化させ、大事に残していくことへのミッションでもあるのだと思います。海外数ヶ国でこれから、その文化の足跡を「小屋」の形式で残していくことに期待が高まります。
今回、参加したみなさんもそれぞれに、佐野さんと、建築やアートのことなど語らい、ふつうの飲み会風に見えて、自然に交流していく様子が面白く、いつものLIGHT AND DISHES の回よりも気づいたら終電ギリギリという状態。店主冥利につきるのでした。

佐野さん、みなさん、ありがとうございました !

佐野文彦studio PHENOMENON

店主 : 谷田 宏江

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