LIGHT AND DISHES no.10 レポート ” 人を本物へみちびく”

LIGHT AND DISHES .no.10 アマン東京のチーフコンシェルジュ、オザキカレンさんの回。今回もいつもと違った、個性ある回になりました。
静かに、丁寧に、一言一言を話すカレンさんに、みなさん、真剣に耳を傾けて。そして驚きとうれしさが交じり合う素敵な時間でした。

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今回、リクエストの料理は”バジル餃子” と “最中” 。 私はどちらも初めての挑戦で、数週間前から試作して臨んだのですが、味も大事でありながら
なぜ、この2品がリクエストだったのか ? 勝手に想像すると、オザキカレンさん(以下、カレンさん)自身の仕事に対する人柄が見えたような気がしました。
予想と期待を良い意味で裏切り、人に驚きと喜びを常に与えるのがコンシェルジュという仕事だとすると、普通の想像を超えるものを考えるようになるのでしょう。バジル餃子は、普通の餃子と違い、タレに酢も醤油もラー油も使いませんでした。バルサミコ酢とオリーブオイルと唐辛子をタレに、生バジルと乾燥バジルを味のベースにしてみたので、イタリア料理のラビオリを彷彿にさせたかもしれません。最中は、2種類の餡を中に。ケッパーとオリーブ、にんにくを効かせたタプナード味と、レバーパテにドライトマトとひよこ豆をいれたもの。カレンさんはコンシェルジュの仕事でお客さんへの対応に臨む時、すべて「勝ち」に出るといいます。お客さんが喜んで感謝してくれたとき、それは彼の「勝ち」なのだと。私も今回は、このリクエスト2品では、たぶん・・・勝ったと思います(笑)

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日本で、最初にホテルでコンシェルジュという仕事が認知されたのは銀座のホテル西洋銀座だったのだそう。
コンシェルジュという役割を、宿泊客が利用するとき、その8割くらいが外国人の客層であるとも。欧米ではあたりまえに定着しているコンシェルジュも
日本という土壌では、海外のそれに比べると認識や評価は遅れているのかもしれません。
今回、いくつかのテーマを用意してくれて、それぞれのテーマを軸にご自身の仕事のこと、ご自身の考えていることをみなさんの質問を入れながら
話してくれました。
中でも、興味深かったものをピックアップします。
「ホテル コンシェルジュは様々なリスクを先読みします」 とうテーマには、とにかく様々な分野の情報を得るため、それぞれのネットワークを作っているとのこと。宿泊客のリクエストの多くは”食”、”飲食店” のカテゴリーだそうですが、他にもデザインや建築、ファッションや、文化的なこと、最新のトレンドまでとかなり多岐にわたる情報をストックしておく必要があるようです。

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そして、その提供したサービスに対して、まるで何もしていなかったかのような感覚で捉えてもらえて喜んでもらえたとき、自分自身も一番うれしいのだと言います。しかし、その満足感を得てもらうための努力はきっと並を超えているのだと思いました。それが生きがいでもあると言うのは、本当に”天職”なのでしょう。最高の情報と対応で、お客さんを「本物に導いていく」こと。毎回さまざまなリクエストと問題をクリアしていくことで、カレンさんとお客さんとの関係、そして自身のネットワークのパイプはより大きく深いものになっていきます。

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「飽きっぽい性格が役立つ仕事かも」というテーマも面白い内容でした。ひとつのことにずっと執着しているよりも、どんどん新しいことに軽やかに興味を移行していくことが活きてく職業でもあるのだと。もちろん、カレンさんは飽きっぽい性格とあわせてある程度の”ミーハー”さもお持ちのようです。それも必要な要素ですね !

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私は、飲食店を日々運営していますが、立場は違ってもカレンさんのお話を聞いていると、共感することが多く。接客業としてのベースはあたりまえで、来てくれたお客さんがどんな時間を過ごしてくれたら喜んでくれて、余韻も一緒に持って帰ってくれるかというのを考えるのです。そうすると、コンシェルジュという仕事で、カレンさんが話してくれたほとんどが、どんな職業、状況にもあてはまる気がしてきました。
カレンさんは、いくつかのホテルを経て、今、アマン東京というステージを機に、コンシェルジュとしての役割を自分としてはやり尽くしたいと言います。
最近、TVの人物ドキュメンタリーでは、海外で活躍する日本人ホテルコンシェルジュの人をフォーカスしていました。
では、日本国内で、一流のホテルをステージに活躍しているコンシェルジュの人で最高の人は誰だろう? と思うと、きっとそれはオザキカレンさんなのかもしれません。

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最後のほうに、サプライズなお話があったり、だれもやっていないニッチのど真ん中を進んでく、カレンさん。規模の大きい飲食店から個人経営の小さい飲食店まで、抱えている問題があります。そして、国内外から多くの旅行者が訪れ、飲食店の情報を必要としています。その両者の架け橋になり、問題を解決し価値をつくっていくことでしょう。これまでさまざまな経験を積んでこられたカレンさんだからできることですね。皆が求める、一筋の灯り、道標のように、世界中の人たちがカレンさんの元を目指して集まってくるような未来を予想してしまい、今からとってもワクワクしています !
カレンさん、みなさん、ありがとうございました !

店主 : 谷田宏江

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